後悔しないための3つのポイント

漆喰の家は後悔する?メリット・デメリットを知ろう!

健康志向が高まる中、自然素材を使った家が人気の昨今。そんな近年の家づくりの中で見直されてきた自然素材が「漆喰(しっくい)」です。

独特な質感と風合いのある漆喰は、部分的に使用するだけでもおしゃれに仕上がります。しかし、雰囲気や質感が良くても、「お手入れが難しそう」「汚したら大変そう」と、不安な方も多いようです。

そこで、漆喰の家の特徴やメリット・デメリット、後悔しないために大切なポイントをご紹介します。
この先何十年も住み続けるからこそ、使う素材にこだわって満足のいく住まいをつくり上げていきましょう。

「漆喰」ってどんな素材?

漆喰とは、水酸化カルシウムを主成分とした、壁や天井に使用される塗り壁材です。100%天然素材で作られる壁材なので、化学物質を放出することはほぼありません。

一般的には「漆喰=白」というイメージが定着していますが、顔料を加えることで様々な色合いを楽しむことができます。
また、コテやハケを使って様々な模様をつけ、おしゃれなデザインに仕上げることもできる自由度の高い壁材です。

似た自然素材に「珪藻土」がありますが、原料が違い、特徴も仕上がりもやや異なりますので区別しておきましょう。

「漆喰壁の家」メリット・デメリット

自然の中で暮らしているような温かみのある漆喰の家。機能性が高く、様々なメリットがあります。

漆喰壁のメリット

【メリット1】  調湿・消臭効果
漆喰の表面は多孔質になっていて、スポンジ状の小さな穴が沢山空いています。この穴は、湿度が高い時には水分を吸い込み、低い時には水分を放出する特性があります。
この調湿機能により、四季を通じて室内を快適な湿度に保ち、結露を抑制することができます。
さらに、生活空間での気になる臭いを取り込み、消臭する働きもあります。

【メリット2】 抗菌・殺菌作用
漆喰は、100%自然素材で作られているので、揮発性有機化合物(VOC)などの体に有害な物質を含みません。
また、強アルカリ性のためカビや菌、ダニの発生を防ぐ作用があり、清潔な室内環境を保ちます。アレルギー症状の原因物質である、ホルムアルデヒドを吸着分解する効果も期待できます。

【メリット3】 火に強く、燃えにくい
古来から漆喰が家屋に使用されてきた大きな理由の1つが、その不燃性です。原料が無機物であるため火気に強く、高い防火性能を有し燃えることはありません。
現代の建物には多くの化学合成建材が使用されていますが、火災時にそれらから発生する有毒ガスによる被害が懸念されます。漆喰は無機物なので、ガスなどの発生もありません。

【メリット4】 耐久性が高く、汚れにくい
漆喰を多く使ったお城などの古い建築物が、今もなお残っているように、その耐久性の高さが証明されています。
また、漆喰は静電気をため込まない特性を持があり、埃やゴミなどが付着しにくく、汚れにくい壁材。汚れた場合でも、上から塗り直すことができます。

【メリット5】 自由なデザイン性
漆喰は、機能や性能だけでなく、手触りも優しく、見た目の美しさも魅力です。自然素材ならではの温かみのある風合いや、柔らかい色調が特徴で、和風、モダン、洋風など様々なデザインと調和します。
また、コテさばき、刷毛使いによって模様をつけることができるので、個性的に仕上げることもできます。

漆喰壁のデメリット

様々なメリットがある漆喰ですが、完璧な壁材というわけではありません。漆喰の家を建てる前に、デメリットも知っておきましょう。

【デメリット1】 費用と工期がかかる
漆喰は、自然素材かつ手間がかかるため、一般的なビニールクロスに比べ、材料費も施工費も高くなります。長持ちするため、長期的にはコストは抑えらますが、施工時だけで見ると費用が掛かります。
また、クロスのように貼るだけではなく、養生後に下塗りと仕上げ塗りや乾燥の時間も必要なので、十分な工期も必要になります。

『THE FUN house』では、全て漆喰壁を標準仕様にしています。費用面、コスト面でもお客様にご納得いただけるご提案が可能です。

【デメリット2】 汚れが取れにくい
汚れにくいのが特徴の漆喰ですが、万が一汚れてしまった場合、自然素材であるために汚れが浸透してしまって簡単に拭き取れない場合があります。
また、美しい白さが魅力の漆喰は、その白さ故にどうしても汚れが目立ちます。
小さな汚れなら、やすりなどで削れば簡単にメンテナンスはできますが、大きな汚れは施工業者に依頼する必要があります。

『THE FUN house』では、定期点検を年2回(1月・7月)行い、その場で補修作業も行っています。ご自身で施工業者を探す必要はありません。

【デメリット3】 ひび割れの可能性がある
漆喰は、時間の経過で固くなっていく性質上、経年によってひび割れが発生する可能性があります。施工下地の状態や施工環境の影響、壁に物をぶつけたり、地震、急激な乾燥などでひび割れてしまうなど、原因も様々です。
下地処理から仕上げ塗りまで正しい施工手順を行うことで、ひび割れのリスクを最小限に抑えることはできますが、高い技術が求められるため、信頼できる施工業者や職人の見極めが必要です。

『THE FUN house』では、漆喰を知り尽くした左官職人が、細心の注意を払って施工しています。万が一ひび割れが発生した場合でも、補修が可能です。

【デメリット4】 施工会社によって仕上がりに差が出る
施工がしやすく仕上がりの差が出にくいビニールクロスに比べ、漆喰は、季節や温度、湿度などに応じて施工方法を変える必要があります。
それらを見極めて施工しなければ、色ムラが出たり、白く粉を拭いてしまったりと仕上がりに影響が出てしまいます。

さらに、左官技術が必要なので、施工業者や職人の経験と技術次第で仕上がりが変わります。漆喰は手塗りの風合いが魅力ですが、技術によっては思い通りの仕上がりにならない可能性もあります。

『THE FUN house』では、技能五輪全国大会の受賞者をはじめ、経験豊富な左官職人が施工します。

漆喰の家を後悔しないための3つのポイント

機能性など魅力の多い漆喰の家ですが、良いことばかりをイメージして漆喰の家を選んでしまうと、後悔することにもなりかねません。

メリット・デメリットを知った上で、漆喰の性能や風合いに魅力を感じ、長く大切に付き合っていきたいと思えるかが大切です。
後悔しないために必要なポイントをお伝えします。

【ポイント1】 素材の特徴を把握しておく
漆喰を家に使って後悔する理由としてはまず、漆喰について知らず、自分の希望に合わない場合です。
メリット・デメリットでもご紹介しましたが、漆喰素材には様々な特徴があります。
デザイン性や雰囲気だけで選ぶのではなく、どういった良さがあるのか、お手入れやメンテナンス方法もなど確認した上で漆喰を選びましょう。
あらかじめ素材の特徴を把握しておけば、トラブルが起こった時でも落ち着いて対処できます。

【ポイント2】 しっかり相談できる施工会社を見つける
漆喰を使った家は、どのハウスメーカーや工務店でも建てられるというわけではありません。
扱うのが難しい素材であること、漆喰を扱う左官職人さんが減ってきていることなど様々な要因があるため、特徴を把握した上で扱うことができる施工会社を見極めることが大切です。
そのために、漆喰の特徴を納得がいくまで聞き、その会社が建てた「漆喰の家」の施工実績をしっかり確認することが、後悔しないための第一歩です。
初めての家づくりでは、分からないことも多く、住んだ後についても不安に思うことが多々あるでしょう。
だからこそ、しっかり相談にのってもらえる施工会社なら安心して頼れるはずです。

【ポイント3】傷や汚れは気にしない
漆喰の家で、傷や汚れは気にしないことです。細かな傷が気になるのは、はじめだけです。
生活をしていく上で汚れはつきもの。それはビニールクロスでも同じです。
神経をとがらせて、汚さないように生活するよりも、傷や汚れも「味」であり、「家族の思い出」と割り切る方が、生活する方がストレスがありません。多少汚れが付いたら、消しゴムやサンドペーパーなどで落とすこともできます。

漆喰の家を建てるなら

独特な質感と風合いのある漆喰は、少しハードルが高い壁材です。
「自然素材」という言葉や流行やオシャレさ、本などで見たイメージだけで判断してはいけません。

逆を言えば、家づくりにこだわりや知識を持ち、自分の住まいを大切に扱い、愛着を持って暮らしていける方には漆喰の魅力はマッチするもの。
漆喰の家、自然素材の家に後悔することはないと思います。

この先何十年も住み続けるからこそ、使う素材にこだわり、満足のいく家をつくり上げてください。

『THE FUN house』の家は、標準仕様で全て漆喰壁・杉の床・天井の自然素材の家です。
モデルハウスや完成見学会では、自然素材の魅力や心地良さなどより理解していただけるはずです。ぜひ一度ご来場ください。

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