キレイが続く!クローゼット収納術
「クローゼットがいつもぎゅうぎゅうに詰まっていて困る」
「クローゼットを上手く使いこなせていない」
「クローゼットにどう収納していいのか分からない」
このようなお悩みはありませんか?
クローゼットが片付いていないと、どこに何があるか分からず、服を探すのに手間取り、身支度に時間が掛かってしまう方も多いはずです。
整然とシンプルに配置されているクローゼットであれば、どこに何が収納されているのか一目で分かり、時間を浪費することもありません。着たい服がスムーズに見付かれば、ストレスを抱えることもなくなるでしょう。
また、自分が持っている服をきちんと把握できれば、コーディネートもっと楽しめるようになるはず。
そこで、今回は使いやすいクローゼット収納の作り方について解説します。簡単にクローゼット収納のDIYができるアイテムついてもお伝えします。
これからクローゼット収納を作ろうとしている方や、見直しを考えている方は、収納スペース作りの参考にしてください。
▼目次
使いやすいクローゼット収納を作るには?
使いやすいクローゼット収納を作るために必要なポイントは、「クローゼット収納のルール」を作り、守ること。そうすることで、簡単にキレイな状態を保つことができます。
以前は、私のクローゼットの中も常に物で溢れかえっていました。探している服を見つけるのに10分以上掛かり、よく人を待たせることがありました。
しかし今では、明日着ていきたい服はすぐに選び、待ち合わせ時間に遅れるということは無くなりました。
理由は、決して収納力を上げたからではありません。基本的なクローゼットの収納ルールを4つ決めて守っているからなのです。基準を決めておくことが、何よりも大切だといえるでしょう。
クローゼット収納の基本ルール
クローゼット収納には、”あるルール”を決めておくと、常に使いやすい状態をキープすることができます。そこで、ここではクローゼット収納の4つの基本ルールについて説明していきます。
どれも手軽にできることばかりなので、ぜひ実践してみてください。
1.枕棚
クローゼット収納の基本ルール1つめは、「枕棚」を活用すること。大半のクローゼットには、上に「枕棚」と呼ばれる棚が設置されています。枕棚の上には、季節外や冠婚葬祭の衣服、バッグ類など使用頻度が少ないものを収納すると良いです。
枕棚に収納ケースを入れる方もいますが、おすすめしません。引き出しても、取り出したい物が見えないため、ケースごと降ろす必要があるからです。もし、枕棚に衣類などを収納したい場合には、ボックスタイプでなるべく軽い素材を選びましょう。
2.ハンガーポール
クローゼット収納の基本ルール2つめは、「ハンガーポール」を活用すること。そして、詰め込みすぎないことが大切です。
ハンガーポールは、クローゼットの中でもメインスペースでもあります。たくさん衣類をかけて収納したくなるものですが、詰め込みすぎると服を見つけづらく、取り出しにくくなります。
また、押し込みすぎた場合、着ようと思った衣類がシワになってすぐに着用できないなど、デメリットもあります。
ポールに掛けるハンガーの数の目安は、ポールの長さ÷3cmと言われています。この基準は、できるだけ守ってみてください。
さらに、自分のお気に入りのハンガーで統一し、衣服の適正量を決めておくと、スッキリした収納スペースが作れます。
3.足元スペース
クローゼット収納の基本ルール3つめは、「足元スペース」を活用すること。ハンガーポールの下のスペースに引き出し収納ケースを入れてみましょう。
お部屋にチェストやタンスがあるご家庭は別ですが、たたむ必要性がある衣類は、引き出し収納ケースに収納しましょう。
また、引き出し収納ケースは、できるだけ使いやすく頑丈なものを購入してください。安さにつられ選んだことで、早々に破損したり、劣化が早まったりし再購入することも。後悔しないためにも、良質な収納ケースを選びましょう。
4.デッドスペースを活用
クローゼット収納の基本ルール4つめは、「デッドスペース」を活用すること。例えば、クローゼット内で壁に空きがあれば、フックなどを設置して、バッグを掛けたりベルトを掛けたりすることができます。
また、足元に引き出し収納ケースを入れて、壁とケースの隙間に紙袋を収納したり、旅行用のバッグを入れたりするのもおすすめです。様々なデッドスペースの活用があるはずですので、ご自宅のクローゼットを注意して見てみてください。
使いやすいクローゼット収納の作り方
基本ルールを踏まえた上で、使いやすいクローゼット収納の作り方の3つの手順について説明します。
1.不要なモノの処分からはじめる
まずは、「不要なモノの処分」からはじめましょう。今ある洋服をすべてクローゼットから出して、“必要なもの”と“不要なもの”を選別します。まとめて作業する時間が取れない方は、1日1ヵ所などと決めて徐々に進めましょう。
選定する時のポイントは、“着ている”“着ていない”の基準を持つことにあります。「1年以上着ていない」にも関わらず、いつか着るだろうくらいの服は、おそらく着ないはずです。“これから着たい服”“いつも着てる服”だけに絞りこんでいきましょう。
2.クローゼットに置きたいモノを決める
つぎに、「クローゼットに置きたいモノ」を決めます。クローゼットには衣服以外にもバッグやベルトなど、小物を置きたい方も多いはずです。
例えば、人によってはバッグを服に合わせて変えることもあると思います。そのため、持っていく中身を入れ替えることもあるでしょう。このような場合は、引き出しの一部にバッグの中身を入れる場所を確保しておくといいでしょう。
中身と併せてハンカチや買い物用のエコバッグなど、頻繁に持ち歩く物も近くに収納しておくとさらに使いやすくなります。こうすることで、バッグの中に入れっぱなしにして「持っていくのを忘れた」ということも防げますし、探す手間も省けます。
3.収納方法を決める
続いて、「収納方法」を決めます。クローゼットとひと言で言ってもご家庭で空間の広さは違います。衣服の数を絞ることが可能な方は、全てハンガーポールに掛けて、収納ケースが不要な場合もあるかもしれません。
しかし、大半の方は現実的には難しいかと思います。このような時は、種類により“たたむ収納”と“掛ける収納”を使い分ければ、上手に収納することができます。例えば、ハンガーの型がつきやすい服や重量のある衣類は“たたむ収納”にし、シワがつきやすい服“掛ける収納”にすると良いでしょう。
使いやすいクローゼット収納のアイデア
クローゼット収納の基本ルールと作り方が分かると、スッキリとした空間になり、毎日の生活で探すのに手間取るなどストレスもなくなります。そして、基本型が分かると、具体的な形が気になる方も多いはずです。
ここでは、使いやすいクローゼット収納の6つのアイデアについて解説します。
1.ハンガーを揃える
クローゼット作りに「ハンガー」は無くてはならない道具の1つです。すっきりとしたクローゼット収納にするためのコツは、同じハンガーを使用して吊るすことです。
しかし、冬場ですと厚みのあるジャケットなどのアウターや薄手の長袖Tシャツなどの衣類を同じハンガーでかけるのは、現実的ではありません。
厚みのあるハンガーと薄いハンガーを使い分けつつ、フック箇所が同じ構造で揃えると、違和感なく使用することができます。
一方で、気楽に着られる服が多い場合など、厚みのあるハンガーを必要としない時は、洗濯用のハンガーをクローゼット収納へ取り入れることも可能です。着用する衣服により、吊るせられる服の数も変わってくるといえます。
2.引き出しを足元に置く
ハンガーポールに服を掛けた後で下にスペースがある場合、「引き出し型の収納」を入れると、たたんだ服をしまう量を増やすことができます。
ポイントは、クローゼットの奥行きをメジャーで採寸し、それに合わせた引き出しを購入することです。横から取り出せる引き出し型の収納ケースは、重ね置きしたままで、中の衣類を取り出すことができ、しまう服が増えたしても追加しやすいのでおすすめです。
3.枕棚にやわらかい箱を設置する
「枕棚」には、使用頻度が低いものを置く場所として活用するのがおすすめです。高い位置へ上げる収納は、上部に開口部がある箱型を取り入れると良いでしょう。複数並べておくと、衣服や小物など区分けして整理できるので、想像以上に収納効率を上げることができます。
例えば、布でできた「ポリエステル綿麻混のソフトボックス」など、柔らかい素材でできた箱を選択すると、安心して使えます。また、その際にしまう衣服や小物はバッグ類や季節外の衣類など落下してもダメージが少ないものを選びましょう。
4.キャスター付きの棚を活用する
クローゼットで足元を使用できるのは、据え置き型の引き出しだけではなく、移動可能な「キャスター付きの棚」も活用できます。クローゼットから棚自体を取り出して、ものを収納したり、取り出すことができます。
5.一時掛けできる、ラックやフック
クローゼットの近くに、服を一時的に掛ける場所を作ると便利です。脱いだばかりの服を収納する前にブラシをかけて手入れしたり、翌日に着る服を準備しておくとスムーズに出掛けることもできます。
使いやすいように工夫をすることで、利便性が上がり快適に過ごせるようになります。
6.仕切りで引き出しを区分けする
クローゼットで使う引き出しに「仕切り」を入れることで、収納物の戻す位置が明確になります。さらに、衣服のローテーションを機能させたり、数の増加を抑えたりすることもできるのでおすすめです。
クローゼット収納は簡単にDIYできる
クローゼット収納は、備えつきのままでも十分に活用することはできます。ただ、自分の好みに合わない時やマンションなどスペースが限られた建物では、好みに合うように変えたり、狭い空間で工夫せざるをえない時もあるはずです。
そのような時には、クローゼットをDIYすることをおすすめします。プロが使うような工具や材料を使わなくても、「突っ張り棒」や「2×4材アジャスター」などのアイテムを使用すると、DIY初心者でも簡単にクローゼットを改良できます。
DIY次第で、収納力や収納レパートリーを増やすこともできるでしょう。
クローゼット収納のDIYおすすめアイテム
1.突っ張り棒
DIY初心者でも非常に扱いやすいアイテムの「突っ張り棒」。ホームセンターや100円均一などで購入が可能です。種類も豊富で導入のハードルも低く、使い方次第ではハンガーラックや仕切りの役割も果たせます。ちょっとした空きスペースも有効活用できる便利ツールといえるでしょう。
2.ハンガーラック
ハンガーポールがないクローゼットには、「ハンガーラック」を設置することで収納力を大幅にアップさせることができます。多機能なものから高さ調整できるものまで、色々なものがあるので、アレンジしたい方向性に適した型を取り入れると良いでしょう。
3.2×4材アジャスター
2×4材アジャスターは、別名「ラブリコ」とも呼ばれるDIYアイテムの1つです。突っ張り棒のような感じで設置ができるので、天井や床を傷つけることなく柱が設置できます。一軒家だけでなく、賃貸物件でクローゼットをDIYしたい方におすすめのアイテムになります。
4.ワイヤーネット
「ワイヤーネット」は、メッシュ形状の金網で使い方により色々な収納ができます。結束バンドを活用しパネルを固定すると、棚として利用可能です。さらにフックを取り付ければ、時計や帽子、アクセサリー類なども飾れます。
「ワイヤーネット」は、ホームセンターで販売していますが、100円均一でも購入ができるので、コストを抑えながらクローゼットの収納力を上げたい方にもおすすめです。
使いやすいクローゼット収納のまとめ
これまでにクローゼットは、4つの基本ルールを抑えた上で収納スペースを作ることが大切だとお伝えしてきました。
最後にこれらの基本ルールや作り方を理解しても、衣類が多くどうしても捨てきれない方に向けてお伝えしたいことがあります。
それは、“どの服をどれだけの数を持った上で、どのようなローゼットにしたいのか理想を持つこと”です。そして「どのような生活を送りたいのか」を自分自身と向き合った上で塩梅を取ることが大事です。
収納容量を超えているにも関わらず、さらに服を購入したいし、1着も減らせないという状況で、クローゼットから衣類があふれている状態もスッキリ、おしゃれにしたいと思うのは、矛盾しています。
例えば、パンやピザなど食べ放題に行きたいけれども、運動もせずに10kg痩せて、美しくなりたいと願っていることと同じ構図です。
ただ、お気に入りの衣類やバッグを多く所有したいという気持ちは、悪いことではありませんし、ミニマリストのように少ない枚数でローテーションするというのが正しいことでもありません。
だからこそ、4つの基本ルールに加えて、
- 自分の物大切に扱う
- 住まいのどの場所よりも、自分の意志を込められるのはクローゼットである
この2点も意識して、あなたオリジナルのクローゼットを作ってください。
服や雑貨が好きなら、クローゼットにも愛情を寄せると良いでしょう。きっと素敵なクローゼットが作れるはずです。
『THE FUN house』の家は、全てオーダーメイドハウス。収納スペースはサイズや仕様だけでなく、生活動線に合わせた場所も考えた、暮らしやすい家づくりができます。そして、標準仕様で全て漆喰壁・杉の床・天井の自然素材の家です。
モデルハウスや完成見学会では、自然素材の魅力や心地良さなどより理解していただけるはずです。ぜひ一度ご来場ください。