【注文住宅】家事動線がいい間取りにするには?3つのポイントを紹介

毎日の家事を効率的にこなすためには、家事動線を考慮した間取りが重要です。適切な家事動線を設計することで無駄な移動を減らし、家事の時間と労力を大幅に削減することができます。この記事では、家事動線の基本的な考え方から具体的な間取りの工夫まで詳しくご紹介します。

家事動線とは? 

家事動線とは日常的な家事をこなす際の移動経路のことです。洗濯物を取り込んで、畳んで、収納するまでの動きや、調理から配膳、片付けまでの一連の流れなど、毎日繰り返される家事作業の移動経路を指します。

なぜ家事動線が重要なのか 

家事動線が重要な理由は、私たちの日々の生活に直接的な影響を与えるからです。 
適切な家事動線を確保することで以下のようなメリットが得られます 

・作業効率の向上:無駄な移動や動作が減ることで、家事時間を約30%削減できるというデータもあります 
・身体的な負担軽減:効率的な動線により、腰や膝への負担が軽減されます 

具体的には、従来の間取りでは洗濯物を2階で干して1階のリビングで畳むといった、上下階を行き来する必要がある動線が多く見られました。しかし、家事動線を考慮した設計では、洗濯→乾燥→収納までの一連の作業を同一階で完結できるよう工夫されています。

家事動線を考える上での3つのポイント 

家事の効率を上げる間取りを実現するために特に重要な3つのポイントについてご説明します。これらのポイントを押さえることで、より使いやすい住まいを実現できます。

ポイント1:作業スペースの確保 

効率的な家事を行うためには適切な作業スペースの確保が不可欠です。キッチンやランドリースペースには、十分な作業カウンターを設けることが重要です。 

たとえば、キッチンカウンターは最低でも1.2m以上の作業スペースを確保することをおすすめします。これにより、調理と片付けを同時に行うことができ、作業効率が格段に上がります。また、背面にも0.6m以上のカウンターがあると配膳や盛り付けの際に便利です。 

ポイント2:キッチンを中心とした水回りの配置 

水回りの設備は相互の関連性を考慮して配置することが重要です。キッチン、洗面所、浴室、トイレなどの水回り設備は、できるだけまとめて配置することで配管工事費用の削減にもつながります。 

具体的な配置例として、以下のような工夫が効果的です 

・キッチンと洗面所を隣接させることで、食器洗いと手洗いの動線を短縮 
・洗面所と浴室を近接配置し、着替えや洗濯物の移動を効率化 

ポイント3:回遊できる動線計画 

回遊動線とは、家の中を一周できるように設計された動線のことです。この動線を取り入れることで行き止まりがなくなり、スムーズな移動が可能になります。 

例えば、キッチン→ダイニング→リビング→キッチンと一周できる間取りにすることで、配膳や片付けがスムーズになります。また、子どもの様子を見守りながら家事ができるというメリットもあります。

家事ラクを実現する間取りの工夫 

効率的な家事動線を実現するためには、収納スペースの確保と適切な配置が重要です。ここでは、家事をより楽にする具体的な間取りの工夫をご紹介します。 

パントリーの活用 

パントリーは、食品や調理器具の収納に特化した専用の収納スペースです。キッチン周りの収納力を高め、買い置きした食材やキッチン用品を効率的に管理することができます。 

理想的なパントリーの広さは、一般的な4人家族の場合、最低でも2畳(約3.3㎡)程度が推奨されます。例えば、奥行き60cm・幅180cmの棚を両面に設置することで、効率的な収納が可能になります。 

具体的な収納アイデアとして、以下のような使い方がおすすめです 

・日用品のストック収納:米、調味料、缶詰などの保存食品を1ヶ月分程度収納 
・調理器具の収納:普段使わない調理器具や季節の調理道具をまとめて保管 

ランドリールームの設置 

洗濯物の管理を一元化できるランドリールームは、家事効率を大きく向上させる重要な設備です。洗濯→乾燥→アイロンがけ→収納までの一連の作業を1カ所で完結させることができます。 

効果的なランドリールームの設計ポイントは以下の通りです 

・最低3畳(約5㎡)以上のスペースを確保し、室内干し用のポールを設置 
・折りたたみ式の作業カウンター(幅90cm以上)を設けて、仕分けや畳む作業を効率化 
・洗剤やハンガーなどの収納棚を設置(奥行き30cm程度) 

ファミリークローゼットで収納効率UP 

ファミリークローゼットは家族全員の衣類をまとめて収納できる大型クローゼットです。ランドリールームと隣接させることで、洗濯物の収納がよりスムーズになります。 

一般的な4人家族の場合、最低でも4畳(約6.6㎡)程度のスペースが必要です。季節ごとの衣替えも楽になり、家族全員の衣類管理が効率化されます。

家事動線を考えた間取り事例 

実際の間取り例を見ながら、効率的な家事動線について具体的に解説していきます。 

30坪2階建ての間取り例 

30坪の2階建て住宅では、限られたスペースを最大限に活用することが重要です。 
以下のような間取りが効率的な家事動線を実現します 。

1階(18坪) 
・LDK(12畳):キッチンを中心に配置し、ダイニング、リビングへの移動がスムーズ 
・パントリー(2畳):キッチン横に配置し、食材や調理器具の出し入れが容易 
・水回り:洗面所、トイレを近接配置 

2階(12坪) 
・主寝室(8畳):ファミリークローゼット(4畳)を隣接 
・子ども部屋(6畳×2):将来的な間仕切りを考慮した設計

4LDK 広々とした間取り例 

40坪以上の広々とした間取りでは、さらに充実した家事動線を実現できます 
・キッチンを中心に、パントリー、ランドリールーム、ファミリークローゼットを集約 
・回遊動線を確保し、リビング、ダイニング、キッチンの移動をスムーズに 
・2階の動線も考慮し、洗濯物の運搬が少なくて済む設計

おすすめの家事ラク設備 

家事動線に加えて適切な設備を導入することで、さらに家事の効率化が図れます。 

食洗機 

食洗機は毎日の食器洗いの負担を大きく軽減します。ビルトインタイプの場合、約5~8万円の価格帯から選べます。 

以下のようなメリットがあります 

・1日分の食器(4~5人分)を一度に洗浄可能 
・手洗いと比べて約80%の節水効果 
・除菌効果が高く、衛生的 

ドラム式洗濯乾燥機 

ドラム式洗濯乾燥機は天候に左右されない洗濯環境を実現します。 
20~30万円程度の投資で、以下のような効果が得られます 。

・洗濯から乾燥まで自動で完了 
・夜間運転で朝には洗濯物が完了 
・省スペースで設置可能 

ロボット掃除機 

ロボット掃除機は日常的な掃除の手間を大幅に削減します。 
5~10万円程度で導入でき、以下のような活用が可能です 

・留守中や就寝中の自動掃除 
・スマートフォンによる遠隔操作 
・定期的な自動充電で管理が簡単

まとめ:家事の負担を減らして快適な暮らしを

効率的な家事動線を実現するためには、以下の点に注意して間取りを計画することが重要です 

・作業スペースを十分に確保し、水回りを効率的に配置 
・パントリーやランドリールームなどの専用スペースを確保 
・家事ラク設備を適切に導入し、日常的な負担を軽減 

マイホーム計画の際は建築会社との打ち合わせ時、これらのポイントを具体的に伝えることで理想的な家事動線を持つ住まいを実現できます。完成後の暮らしをイメージしながら、ご家族の生活スタイルに合わせた最適な間取りを考えていきましょう。 

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