水道が凍結したらどうすればいい?対策と予防のポイントをおさえておこう!

寒い冬の朝、蛇口をひねっても水が出ない…そんな経験をしたことはありませんか?水道管の凍結は、適切な対処をしないと破裂などの深刻な被害につながる可能性があります。本記事では、水道管の凍結への対処法と予防策について専門家の意見を交えながら詳しく解説します。
- 水道管が凍結する原因
- 水道管の凍結しやすい場所・時間帯
- 水道管が凍結した場合の対処法
- 凍結による破裂の被害と修理費用
- 水道管の凍結を予防するための対策
- 水道管の凍結対策グッズ
- 業者に依頼する場合の費用相場
- まとめ:水道管凍結への備えで安心な冬を
水道管が凍結する原因
冬季の水道管凍結は、多くの家庭が直面する深刻な問題です。気温の低下により水道管内の水が凍ることで発生しますが、その仕組みと影響について詳しく理解することで効果的な対策が可能になります。

水道管の凍結は、主に気温が氷点下4度以下になると発生リスクが高まります。特に注意が必要なのは、真冬日が続く時期や寒波が襲来する時期です。凍結が起こる理由は、水道管内の水が氷に変わる際に体積が約1.1倍に膨張するためです。この膨張圧により、水道管が破裂するという被害が発生することがあります。
具体的な凍結の過程は以下のようになっています
・気温の低下により、水道管内の水が冷やされる
・氷点下になると、水が徐々に氷結晶を形成
・氷の体積膨張により、管内の圧力が上昇
たとえば、真冬の寒波襲来時には、わずか数時間で水道管内の水が凍結してしまうことがあります。特に北海道や東北地方では、11月下旬から3月上旬にかけて特に注意が必要です。
水道管の凍結しやすい場所・時間帯
水道管の凍結は、場所や時間帯によってそのリスクが大きく異なります。効果的な予防のためには、どこで、いつ凍結が起きやすいのかを理解しておくことが重要です。

凍結しやすい場所
水道管の凍結は、以下のような場所で特に発生しやすくなっています
・屋外に露出している配管
-立ち上がり管
-庭の水栓
-メーターボックス周辺
・北向きの壁面にある配管
-日光が当たりにくい
-風当たりが強い
-保温性が低い
具体的な例として、アパートやマンションのベランダにある給水管は外気に直接さらされているため、特に凍結のリスクが高くなっています。また、住宅の北側に設置された散水栓なども日光による自然な解凍が期待できないため注意が必要です。
凍結しやすい時間帯
水道管が凍結するタイミングには、明確な特徴があります
・早朝の気温が最も低くなる時間帯(午前4時~7時頃)
・連続した冷え込みが続く期間
たとえば、深夜から未明にかけて気温が徐々に低下し早朝に最低気温を記録するパターンでは、起床時に水道が凍結していることが多くなります。これは、夜間の8時間以上にわたる低温にさらされることで水道管内の水が完全に凍結してしまうためです。
水道管が凍結した場合の対処法
水道管の凍結に気づいたら慌てずに適切な対処をすることが重要です。ここでは安全かつ効果的な解凍方法と、それぞれの注意点について説明していきます。

自然解凍を待つ
最も安全な解凍方法は自然解凍を待つことです。
気温の上昇とともに、凍結は自然に解消されていきます。
具体的な手順は以下の通りです
・凍結している蛇口を開けたままにする
・凍結箇所より下流側の蛇口も開放する
・解凍時の水漏れに備えてバケツなどを用意する
この方法は時間がかかりますが、水道管を傷めるリスクが最も低い方法です。たとえば、真冬の昼間であれば日光の影響で2~3時間程度で解凍することも珍しくありません。
ぬるま湯でゆっくり解凍する
比較的安全な解凍方法として、ぬるま湯を使用する方法があります
・凍結箇所にぬるま湯(30~40度程度)をかける
・タオルで包んで保温する
・15分程度様子を見る
このとき、決して熱湯は使用しないようにしましょう。急激な温度変化は、水道管の破損を引き起こす可能性があります。
タオルや布でお湯を当てる
タオルや布を使用した解凍方法も効果的です。以下の手順で実施します
1. タオルを凍結箇所に巻きつける
2. ぬるま湯を含ませる
3. 保温効果を維持するため、外側をビニール袋で覆う
この方法の利点は、急激な温度変化を避けられる点です。タオルがクッションとなり、水道管への負担を軽減することができます。
注意点:熱湯はNG!
熱湯を使用することは絶対に避けるべきです。
その理由は以下の通りです
・急激な温度変化による管の破裂リスク
・管材の劣化促進
・やけどの危険性
凍結による破裂の被害と修理費用
水道管の凍結が破裂につながった場合、大きな被害と高額な修理費用が発生する可能性があります。早期発見と適切な対応が重要です。

| 被害の種類 | 想定される修理費用 | 修理期間 |
| 配管の部分破損 | 2~5万円 | 半日程度 |
| 給水管の全面交換 | 10~30万円 | 1~2日 |
| 水漏れによる床下浸水 | 50万円以上 | 3~7日 |
水道管の凍結を予防するための対策
凍結による被害を防ぐためには、事前の予防対策が非常に重要です。
ここでは、効果的な予防方法について詳しく解説します。

保温材の取り付け
保温材は、最も基本的かつ効果的な凍結予防策です
・水道管用保温材:1メートルあたり500~1,000円
・断熱テープ:1巻き1,000~2,000円
これらの材料は、ホームセンターで手軽に購入することができます。取り付け方法も比較的簡単で、DIYで実施可能です。特に注意すべき点は、継ぎ目をしっかりと密着させることです。
水抜き栓を活用する
水抜き栓の使用は、特に寒冷地では重要な予防策となります
1. 就寝前や外出時に水抜き栓を操作
2. 配管内の水を完全に抜く
3. 蛇口を開けたままにして空気を入れる
この方法は、凍結の危険性が最も高い深夜帯の対策として特に効果的です。
少量の水を出し続ける
氷点下が予想される夜間には、以下の方法も効果的です
・蛇口から糸を引くほどの細い流れを出し続ける
・特に立ち上がり管がある場所の蛇口を優先する
ただし、この方法は水道料金への影響があるため状況に応じて使い分けることをお勧めします。
凍結防止ヒーターの設置
電気式の凍結防止ヒーターは、確実な予防効果が期待できます
・設置費用:5,000~20,000円
・電気代:1日あたり20~50円程度
特に、自動温度制御機能付きの製品を選ぶことで効率的な運用が可能です。
水道管の凍結対策グッズ
市販されている凍結対策グッズには様々な種類があります。
用途や予算に応じて、適切な製品を選択しましょう。
| 製品名 | 価格帯 | 特徴 |
| 保温材 | 500~2,000円 | 手軽に設置可能 |
| 凍結防止ヒーター | 5,000~20,000円 | 確実な効果 |
| 水抜き栓カバー | 1,000~3,000円 | 設置が簡単 |
| 蛇口カバー | 800~2,000円 | 部分的な保護に効果的 |
業者に依頼する場合の費用相場

凍結対策や修理を業者に依頼する場合の費用相場は以下の通りです
・凍結解氷作業:5,000~15,000円
・保温材取り付け:10,000~30,000円
・凍結防止ヒーター設置:20,000~50,000円
依頼時には、以下の点を確認することをお勧めします
・出張料金の有無
・作業時間の見積もり
・保証内容
・使用する材料の品質
まとめ:水道管凍結への備えで安心な冬を

水道管の凍結は、適切な予防と対策で防ぐことができます。
重要なポイントを整理すると
1. 早期発見・早期対応が重要
2. 予防対策はコストパフォーマンスを考慮して選択
3. 自己解決が難しい場合は迷わず専門家に相談
特に寒冷地にお住まいの方は、冬季に入る前に必要な対策を講じておくことをお勧めします。凍結による被害は、適切な予防措置で大幅に軽減することができます。本記事で紹介した方法を参考に安心して冬を過ごせるよう、しっかりと備えておきましょう。

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