角地とは?建ぺい率緩和などのメリット・デメリット、注意点も紹介

住宅用地として注目される角地。二方向が道路に面することで開放感があり、建ぺい率の緩和など様々なメリットがある一方で、価格が高いなどのデメリットもあります。この記事では角地の特徴から選び方まで詳しく解説していきます。

角地の定義 

角地とは2つ以上の道路に接する土地のことを指します。一般的な住宅地では貴重な存在であり、その特性から様々な利点と注意点があります。

具体的には、以下のような特徴を持つ土地を角地と呼びます。 

・二方向以上が道路に面している 
・道路が交差する箇所に位置する 
・一般的に整形な四角形の形状 

角地は住宅地図で見ると十字路や丁字路の角に位置する区画として確認できます。一般的な住宅用地と比べて特殊な立地であるため、建築基準法でも特別な扱いを受けることがあります。

角地のメリット 

角地には一般的な住宅地にはない独自のメリットがあります。二方向が道路に面することで得られる利点について詳しく解説します。 

日当たりと風通しが良い 

角地の最大のメリットの一つは優れた採光と通風です 

・日照を遮る建物が少ない 
・二方向からの風を取り入れやすい 

これにより夏場の室温上昇を抑制できるほか、結露やカビの発生リスクも低減できます。具体的には、エアコンの使用時間が一般的な住宅と比べて約15~20%削減できるというデータもあります。 

開放感とプライバシーの両立 

二方向が道路に面することで、以下のような利点があります。 

・圧迫感が少ない 
・窓の配置の自由度が高い 

例えば、道路側に玄関やパブリックスペースを配置し、もう一方の道路側にプライベートスペースを設けることで開放感とプライバシーを両立できます。 

駐車スペースの確保 

角地では駐車スペースの確保がしやすいというメリットがあります 

・二方向からの出入りが可能 
・車庫の配置の自由度が高い 

具体的には、道路状況に応じて最適な位置に車庫を設置できるため車の出し入れがスムーズになります。また、来客用の駐車スペースも確保しやすく2台以上の駐車場設置も比較的容易です。 

災害時の安全性 

角地は災害時の避難や緊急車両のアクセスの面で有利です 

・二方向への避難経路確保 
・消防車や救急車の接近が容易 

資産価値が高い 

角地は以下の理由から、資産価値が高く維持される傾向にあります 

・希少価値が高い 
・建物の自由度が高い 
・将来的な用途変更の可能性 
・メリットが多く人気が高い 

一般的な土地と比べて10~20%程度高い価格で取引される傾向にあります。

角地のデメリット 

メリットがある一方で角地特有のデメリットも存在します。 
購入を検討する際は、これらの点も十分に考慮する必要があります。

価格が高い 

角地の最大のデメリットは価格の高さです 

・同じ地域の一般的な土地と比べて15~30%高額 
・外構費用が追加で必要 

例えば、一般的な土地が3,000万円の地域では、角地は3,450万円~3,900万円程度になることが一般的です。 

人目が気になる 

二方向が道路に面することで、以下のような課題があります 

・通行人からの視線が気になる 
・プライバシーの確保に工夫が必要 

対策として植栽やフェンスの設置が必要になりますが、これにより追加で50~100万円程度の費用が発生する可能性があります。 

騒音・排気ガスの影響 

交差点に位置することによる環境面での課題 

・自動車の騒音や排気ガスの影響 
・交差点での一時停止・発進音 

外構費用がかさむ 

二方向の道路に面するため外構工事の費用が高額になります 

・フェンスや塀の設置距離が長い 
・門扉や植栽の面積が大きい 

角地と建ぺい率 

角地における建ぺい率の緩和は大きなメリットの一つです。ここでは、建ぺい率と緩和措置について詳しく解説します。

建ぺい率とは 

建ぺい率は、敷地面積に対する建築面積の割合を示す指標です 

・一般的な住宅地では50~60%が標準
・用途地域によって上限が異なる 

角地における建ぺい率の緩和 

角地では、以下のような緩和措置があります 

・通常の建ぺい率に10%を加算可能 
・最大70%まで緩和される可能性 

緩和の適用条件 

建ぺい率緩和の適用には、以下の条件を満たす必要があります。 

・二つの道路の幅員が一定以上(一般的に4m以上) 
・接道長さが一定以上であること

角地での建築における注意点

斜線制限 

道路斜線制限が二方向からかかるため、以下の点に注意が必要です 

・建物高さへの影響 
・建物形状の制限 

隣地からの距離 

建築基準法で定められた離隔距離の確保が必要です 

・原則として50cm以上 
・防火地域では1m以上 

プライバシー保護 

効果的なプライバシー保護対策 

・目隠しフェンスの設置(工事費用:30~50万円)
・植栽による緩衝帯の創出 

防犯対策 

角地特有の防犯上の課題に対する対策 

・防犯カメラの設置 
・センサーライトの活用

角地の価格相場 

地域や立地条件によって価格は大きく異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。 

・都心部:一般住宅地の1.2~1.3倍 
・郊外:一般住宅地の1.1~1.2倍 
・商業地域:一般区画の1.3~1.5倍 

角地の選び方のポイント

道路の幅と交通量 

以下の点をチェックすることが重要です 

・幅員6m以上が理想的 
・交通量の時間帯による変化 

周辺環境 

生活の快適性に関わる重要な確認事項 

・商業施設へのアクセス 
・教育施設の有無 

方角 

日当たりと生活環境に影響する重要な要素 

・南東角地が最も人気 
・北側道路は要注意

まとめ:角地のメリット・デメリットを理解して土地選びを

角地は、以下のポイントを踏まえて検討することが重要です 

・建ぺい率緩和などのメリットを活かせるか 
・価格と維持費用のバランス 
・生活スタイルとの適合性 

角地の選定には専門家への相談も活用しながら、慎重に検討を進めることをおすすめします。

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